『フェーヴになったフランス菓子の食れぽ』其の1
〜アニス・ド・フラヴィニー 薔薇のフレーバー〜
素敵なお菓子のフェーヴに出会うと、食べたくなるし本物を見たくなる。
そして並べたくなる♪
ということで、機会に恵まれたお菓子のレポートを始めてみたいと思います(^^*)
記念すべき第1回は、フランスで最も古いキャンディともいわれる糖衣菓子(dragée)
「Les Anis de Flavigny」
こちらのフェーヴは2018年のエピファニーに向けて工房クラムシーが製造。
転写技術が素晴らしい工房ですので、模様のヨレなどもなく、本物そっくり。
細部まで、本物の缶の美しさにこだわって造られています。
シリーズ自体はもう廃盤のようで、セットではなかなか手に入らなかったのですが、見かけるとどうしても欲しくなり、単体でGETしていました。
美しいフェーヴを眺めているうちに、どうしても「本物を見てみたい✨」
ということで、現地のお菓子屋さんから取り寄せました。
パカーと蓋を開けると、真っ白な大理石でできたような、
それはそれは上品な質感の丸いキャンディ。
口に入れた瞬間、バラの香りがふわーっと広がりました。
ここが一番感激したところです。
なんというか、嗅覚から幸福感がやってくるような感じです。
「バラの香りを食べている」と言ったほうが近いかも。
糖衣の部分は主張があまり強くなく、控えめな甘さで、
強いて近い味を言うならミンティア?(自信なし)
そして、もうひとつ特筆すべきことがあります。
めっちゃ硬いっす。
中がどうなっているのか見たくて、断面を撮影しようと包丁で切ってみたのですが、
とてもカットできるような代物ではございませんでした。
表面がちょっと削れるくらい。
そのうち包丁が滑って手を切って血が出る未来が見えたので諦めました。
私は普段飴をあまり食べません。
せっかちなのかわかりませんが、飴をゆっくり舐めるという行為ができず。
口に入れた瞬間は「美味しいな」と思っているのですが、次の瞬間には無意識にバリバリ噛んでしまって無くなってます。
ところが、アニス・ド・フラヴィニーは違いました。
硬すぎて噛めへん。
(歯が欠けそう)
なのでおとなしく、バラの香りをじっくり楽しむことになりました。
「飴をすぐ噛んでしまうような下々の者よ。私の香りを存分に楽しみなさい。
噛ませませんから。」
というような、ありがたきメッセージをいただいたような気がしました。
アニス・ド・フラヴィニーって名前もいいですよね。
400年続く貴族、フラヴィニー家のご令嬢・アニス嬢。
そんな人格まで浮かび上がってきました。
そして時間をかけて味わったあとに、小さなアニスシードが出てくるわけです。
そこで八角にも似た、アニス独特の強い香りがふわっと広がります。
(日本のお菓子ではあまり出会わない味ですね)
そこでやっとソフトな食感が出てきたわけで、気づいたらまた噛んでしまってたけど。
総評:大満足。食べたくなるのではなく、浸りたくなる味。
気分を変える魔法の一粒として、バッグに入れていたいですね。
—————嫌なことがあって、しょんぼりしながら取り出して一粒口に入れる。
世界が少しだけ薔薇色になった。
みたいな。そんな感じ。
ということで、今回の食レポはここまで。
本物のお菓子を食べてからフェーヴを見ると、またちょっと違って見えるものですね。
後から気づいたのですが、楽天・Amazonなどでもアニス・ド・フラヴィニー缶を扱っておられるお店があって、いろんなフレーバーが手軽に購入できるようでした…
(最初に調べろよ)
スミレや、シトロンフレーバーもぜひ食べてみたいです^^
完
✴︎ Les Anis de Flavigny ✴︎
フランス・ブルゴーニュ地方の小さな村、フラヴィニーで1591年から4世紀以上にわたり製造されている糖衣菓子。
旧ベネディクト会修道院の中にある工房で、一粒のアニスシードを核に、香りをつけた砂糖のシロップを少しずつ重ねながら、約15日かけて小さな白いドラジェへと仕上げられます。
その歴史と同じくらい魅力的で有名なのが、可愛らしい楕円形の缶。
(※ちなみに、現在販売されているものは蓋が金属製、容器の下部分がプラスチック製になっています。)
フレーバーによって缶の絵柄もさまざまですが、実は同じ羊飼いの少年と少女の恋物語の1シーン1シーンが描かれています。
噴水のそばで待つ少女、彼女に会いに行く少年、やがて寄り添う二人など。
絵柄を追うと少しずつ距離を縮めていく二人の恋の進展を見ることができます。
これには、ドラジェが古くから結婚や祝いの席で「幸福」や「子宝」を願って贈られてきた歴史も重なっているそうです。
味わうだけでなく、缶を並べて物語を追いかけたくなるところまで含めて、アニス・ド・フラヴィニーの魅力。
背景を知ると、改めてフェーヴコレクションにぴったりのモチーフだなと、感動です^^
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2018 CLAMECY フラヴィニー缶フェーブシリーズ 全9種
・Anis(アニス)=オリジナル
・Café(カフェ)=コーヒー
・Rose(ローズ)=バラ
・Fleur d’oranger(フルール・ドランジェ)=オレンジフラワー
・Citron(シトロン)=レモン
・Cassis(カシス)=黒スグリ
・Menthe forte(マント・フォルト)=強めのミント
・Réglisse(レグリス)=リコリス、甘草
・Violette(ヴィオレット)=スミレ
こちらはこれまでに入手したことのある、マント・フォルトとリコリスのフェーブ
Rose缶も、後日販売したいと思っています💐

9/24 追記:手元にあったのを忘れていたカシス。
メリーゴーラウンドの絵が、カッワイイですね。